動作原理
MF300MTメタルテスターは、試験対象である各種金属の磁気特性と導電性特性の評価を目的として最適化した磁気測定技術を基礎としており、一回の試験ごとに、これらの電気・磁気特性を組み合わせて評価を行います。これらの特性は、結晶粒の配向性の違いを含む不均一性によって微妙に変化します。そのため、被験スチール上にプローブを置く方位によっても結果が変化します。MF300MTはこれらの小さな変動にも応答しますから、これらの変動を考慮に入れるため統計処理を行います。
幅を持って変動するプローブ応答を考慮に入れるため、被験材上に置くプローブの方位を変えながら複数回の測定を行います。
仕様
測定素材: ステンレス、アルミニウム、銅、真鍮、ニッケル、チタン、インコネル、セラミック等の
材質判別及びSS材、SM材、SN材、SB材の判別
磁性・導電金属、非磁性・導電金属、磁性・非導電金属及び非磁性・非導電金属
単位: スチールユニット: 0〜20470SU
分解能・再現性: 1カウント、フルスケールの+/-1%
安定化電源: 投入時にユニットが自動校正、自動ゼロ調節実行:
この処理のために標準的に10秒が必要
ゼロ調整: 任意のタイミングで装置のゼロ調整可能。
ゼロ調節を行うときは、装置を金属表面から0.5m以上離します。
ディスプレイ: 16文字×4行(数値、その他の情報を表示)
内部サンプル速度: 毎秒500回
表示更新速度: 0.3秒
アベレージング: プローブ側面のボタンを押せばアベレージングスタート
1素材サンプルから取り込み可能なサンプル数:最大 16回
校正: 標準サンプルを使用して工場校正済み。
工場校正の+/-5%までユーザー校正可能(スチール材SM490B使用)
プローブサイズ: プラスチック製 直径15mm 長さ120mm
プローブケーブル長さ:標準1m
電源: 標準単三電池4本、標準使用寿命12ヶ月 連続使用で30時間
電池電圧低下自動検出してユーザーに通知
装置サイズ・重さ: 165 x 100 x 50mm、1.1kg(ケース含む)
環境条件 : 温度・湿度10〜35℃(動作時)、0〜80℃(保管時)0〜90% (非結露)
標準構成
メタルテスターMF-300MT本体(ハンドストラップベルト付き)、プローブ、SM-490基準サンプル 単三乾電池4本、プラスチック収納ケース
スチールテスターMF-300STは日本ソナテスト株式会社がイギリスDiverse Technologies & Systems Ltd社に設計・製造を依頼して開発された製品です。